この研究は、ヒト臍静脈内皮細胞に、24時間、0.3または30 kV / m、50 Hzの正弦波電界のばく露を与え、細胞外カルシウムの非存在下でATP刺激によって誘発される細胞内カルシウム濃度([Ca(2 +)](i))の変化を個々の細胞で観察した。その結果、ATP刺激前の[Ca(2 +)](i)の安静時レベル、またはATP刺激により誘発された[Ca(2 +)](i)ピークレベルのどちらについても、ばく露群と擬似ばく露群の間に差はなかった;しかし、ATP刺激に続く[Ca(2 +)](i)の初期トランジェントの持続時間は、30 kV / mの電界ばく露群において有意に延長した;イノシトール三リン酸受容体阻害剤であるキエストスポンジンCは、ATP誘発性の[Ca(2 +)](i)上昇をばく露群および擬似ばく露群のどちらにおいても阻害した;ATP受容体P2Yは[Ca(2 +)](i)の増加に重要な役割を果たすように見えた、と報告している。
周波数 | 50 Hz |
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タイプ |
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波形 |
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ばく露時間 | continuous for 24 h |
ばく露の発生源/構造 |
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チャンバの詳細 | CO2 incubator |
Sham exposure | A sham exposure was conducted. |
測定量 | 値 | 種別 | Method | Mass | 備考 |
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電界強度 | 30 mV/m | - | - | - | - |
周波数 | 50 Hz |
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タイプ |
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波形 |
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ばく露時間 | continuous for 24 h |
ばく露の発生源/構造 |
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測定量 | 値 | 種別 | Method | Mass | 備考 |
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電界強度 | 300 V/cm | - | - | - | corresponding induced current density in the medium was 0.42 mA/m² |
個々の細胞で、細胞外Ca2+がない状態で、ATP刺激によって生じた細胞内カルシウム濃度の変化が明らかになった。ばく露群と偽ばく露群で、ATP刺激前の細胞内カルシウム濃度の安静時レベル、または刺激によるピークレベルに差は認められなかった。但し、ATP刺激後の細胞内カルシウム濃度の最初のトランジェントの持続時間は、30kV/m電界ばく露によって有意に長くなった。
イノシトール三リン酸受容体阻害剤は、ばく露群及び偽ばく露群の両方で、細胞内カルシウム濃度のATPによる上昇を阻害した。細胞内カルシウム濃度の上昇には、ATP受容体P2Yが重要な役割を担っているようであった。
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