研究のタイプ: 疫学研究 (observational study)

[サウジアラビアの人口における携帯電話放射とけん怠感、頭痛、目まい、緊張感及び睡眠障害との関連] epidem.

Association of mobile phone radiation with fatigue, headache, dizziness, tension and sleep disturbance in Saudi population

掲載誌: Saudi Med J 2004; 25 (6): 732-736

この研究は、質問票調査により、携帯電話使用と健康影響との関係を調べた。2002-2003年にサウジアラビアのKing Saud大学医学部生理学教室が、携帯電話使用者である参加者437名に質問票を配布し、携帯電話使用歴と健康状態について回答させた。その結果、携帯電話使用と健康影響の関連が示された;参加者全体での有症割合は、頭痛が21.6%、睡眠障害が4%、緊張が3.9%、疲労が3%、めまいが2.4%であった、と報告している。

研究の目的(著者による)

携帯電話使用とけん怠感、頭痛目まい緊張感及び睡眠障害との関連を、サウジアラビアにおける研究で調査した。

影響評価項目/リスク推定のタイプ

リスク推定のタイプ:

ばく露

ばく露評価

ばく露集団

グループ 説明
集団 1 通話時間: 5 - 10 分
集団 2 通話時間: 10 - 30 分
集団 3 通話時間: 30 - 60 分
集団 4 通話時間: 60 - 120 分
集団 5 通話時間: > 120 分
集団 6 携帯電話へのばく露の期間: < 1 年
集団 7 携帯電話へのばく露の期間: 1 - 5 年
集団 8 携帯電話へのばく露の期間: 5 - 10 年

調査対象集団

調査規模

タイプ
合計 437

結論(著者による)

全てのグループにおける全体的な平均パーセンテージは、頭痛(21.6%)、睡眠障害(4%)、緊張感(3.9%)、けん怠感(3%)、目まい(2.4%)であった。
著者らは、携帯電話使用はリスク要因であると結論付け、健康促進活動によって長期使用を避けるべきであると示唆した。

研究助成

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