この研究は、フランスの工学学校の学生および職員(合計で161人)を対象に、デジタル携帯電話を使用中に経験する症状についてのアンケート調査を実施した。その結果、1800 MHz(DCS)の携帯電話のユーザーでは、900 MHz(GSM)の携帯電話のユーザーと比較して、集中困難の報告が有意に多かった(p <.05);携帯電話のユーザーの中では、女性において、男性と比較して、睡眠障害の報告が有意に多かった(p <.05);携帯電話とVDTの両方のユーザーにおいて、集中困難の報告が有意に多かった(p <.05);デジタル携帯電話のユーザーにおいては、1日あたりの通話時間および1日あたりの通話回数の関数として、通話中の耳の不快感、温感、およびチクチク感の訴えの頻度が有意に上昇した、と報告している。
グループ | 説明 |
---|---|
参照集団 1 | 非ユーザー |
集団 2 | ユーザー |
集団 3 | GSM 800 MHzユーザー |
集団 4 | DCS 1800 MHzユーザー |
集団 5 | 携帯電話ユーザーのみ |
集団 6 | 携帯電話及びビデオ表示端末ユーザー |
集団 7 | 通話時間/日 < 2 分 |
集団 8 | 通話時間/日 > 2 分 |
集団 9 | 通話件数/日 < 2 |
集団 10 | 通話件数/日 > 2 |
タイプ | 値 |
---|---|
参加者 | 161 |
78人の回答者(48.5%)が携帯電話を所有し、83人の被験者(51.5%)が携帯電話を持っていなかった。デジタル携帯電話のユーザーと非ユーザーの一般的な症状(頭痛、集中困難、記憶喪失、疲労感、睡眠障害)に有意差は認められなかった。結果から、携帯電話ユーザーは電話使用時の不快感、温感、耳のチクチク感を、通話の長さ及び1日当たりの通話件数の関数として、より頻繁に訴えることが示された。1800MHzで動作する携帯電話のユーザーは900MHz携帯電話のユーザーと比較して、集中困難を有意により頻繁に訴えた。携帯電話とビデオ表示端末の複合使用は、集中困難を有意に増加させた。女性の携帯電話ユーザーは男性ユーザーよりも多く睡眠障害を有していた。
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