<目的>職場においてELF磁界に曝露される可能性のある男性労働者の白血病,特に,急性骨髄性白血病と中枢神経系腫瘍のり病の危険が高くなるかどうかを統計資料より調査する. <方法>1971年から1980年までの人口統計調査とガン登録に基づいて,全ての男性労働者から全白血病(221名),急性骨髄性白血病(81名),及び中枢神経系腫瘍(366名)と診断あれた者を抽出し,その職業に基づき,次の3群に分類した.①Probable(電気関連の職業),②Possible(電気モータ及び電気溶接が常時使用されている職業),③No-exposure(その他の職業).この各群のり病者数を職業人全体のり病率から推定される期待数と比較し,危険比を求めた. <結果および結論> 年齢と時期によって補正された危険比をProbableとPossibleの順で示すと,全白血病では,1.9(1.0-3.5)と1.4(1.1-1.8),急性骨髄性白血病では1.5(0.5-4.7)と1.4(0.9-2.1),中枢神経系腫瘍では1.3(0.7-2.3)と1.3(1.0-1.6)であった(表2).職業別に見ると,LinemenとCable jointerに白血病が多く,電話のinstallerとrepairmenに脳腫瘍が多かった.
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