[マウスにおける情動行動に対する電磁パルスおよび高周波電磁界の複合作用] med./bio.

Combined effects of EMP and RF field on emotional behavior in mice

掲載誌: Front Public Health 2023; 11: 1087161

この研究は、雄マウスを650 kV/m、1,000パルスの電磁パルス(EMP)、および4.9 GHz、50 W/m2、1時間/日の高周波RF)に1週間、複合ばく露した影響を調べた。オープンフィールド試験、尾吊り試験、Y字迷路試験で、それぞれ不安、うつ病様行動、空間記憶能力を評価した。その結果、擬似ばく露群と比較して、複合ばく露群では不安行動血清S100Bレベルの上昇、血清5-HTレベルの低下が認められた。定量的プロテオミクスおよびKEGG分析では、海馬の差次的発現タンパク質が、複合ばく露後にグルタミン酸作動性シナプスおよび GABA 作動性シナプスで増加することが示され、これはウェスタンブロットで検証された。 更に、複合ばく露後、海馬ではなく扁桃体で明らかな組織学的変化、ならびにオートファジー関連細胞死が観察された。EMPと4.9 GHz RFへの複合ばく露は情動行動の変化を誘発する可能性があり、これは海馬グルタミン酸作動性および GABA 作動性シナプス系と扁桃体のオートファジーに関連している可能性がある、と著者らは結論付けている。

ばく露

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