この研究は、成体の雄マウスの情動行動および空間記憶に対する、第5世代移動通信(5G)で用いられる周波数の一つである4.9 GHzの高周波(RF)電磁界の影響を調べた。オープンフィールド試験(OFT)、尾懸垂試験(TST)およびY字型迷路を用いて、それぞれ不安、抑うつ様行動および空間記憶能力を評価した。その結果、不安様行動および空間記憶能力には変化は認められなかったが、抑うつ様行動がばく露後に生じた。加えて、海馬ではなく偏桃体で、ニューロンの数が有意に減少し、パイロトーシス[訳注:炎症性サイトカインの産生遊離を伴うプログラム細胞死]のレベルが明白に上昇した。これらの結果は、4.9 GHz RFばく露は扁桃体におけるニューロンのパイロトーシスに関連した抑うつ様行動を生じ得ることを示唆している、と著者らは結論付けている。
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