[Wistarラットにおける空間記憶およびN-メチル-D-アスパラギン酸受容体経路に対する1.5 GHzマイクロ波ばく露の量‐反応効果] med./bio.

The dose-dependent effect of 1.5-GHz microwave exposure on spatial memory and the NMDAR pathway in Wistar rats

著者: Wang H, Song L, Zhao L, Wang H, Xu X, Dong J, Zhang J, Yao B, Zhao X, Peng R
掲載誌: Environ Sci Pollut Res 2023; 30 (13): 37427-37439
RISフォーマットで参考文献をダウンロード

この研究は、ラットの場所学習および記憶能力、海馬構造、ならびに関連するN-メチル-D-アスパラギン酸受容体（NMDAR）シグナル伝達経路タンパク質に対する、平均電力密度が異なる1.5 GHzマイクロ波の影響を調べた。雄のWistarラット140匹を、擬似ばく露群、5 mW/cm2ばく露群、30 mW/cm2ばく露群、50 mW/cm2ばく露群の4群に無作為に割り付けた。ばく露後6時間から28日目まで、空間学習および記憶の変化、脳波活動、海馬構造、ならびにNMDARシグナル伝達経路分子を検出した。その結果、30 mW/cm2および50 mW/cm2ばく露群では、空間記憶障害、脳波活動の阻害、ニューロン核の濃縮および過色素症、NMDARサブユニットおよび下流シグナル伝達分子の変化が認められた。平均電力密度が5、30および50 mW/cm2の1.5 GHzマイクロ波は量‐反応的にラットに空間記憶障害、海馬構造の変化、およびタンパク質レベルの変化を生じ得る、と著者らは結論付けている。

ばく露