この研究は、アカイエカ(Culex pipiens)の生化学分析および形態学的特徴に対する電磁界ばく露の影響を調べた。3齢幼虫を50 Hz磁界(250、500、1000 mT)に1時間/日、4日間連続でばく露した後、生化学分析、酸化ストレスのパラメータ、体重、形態学的特徴を調べた。その結果、いずれのばく露群でも対照群と比較して、体重および総タンパク質含有量は有意に減少した。総脂質含有量は500および1000 mTばく露群で有意に減少したが、250 mTばく露群には対照群との統計的有意差は認められなかった。1000 mTばく露群では対照群と比較して、全ての酸化ストレスのパラメータ(カタラーゼ(CAT)、グルタチオンS-トランスフェラーゼ(GST)、マロンジアルデヒド(MDA))が有意に低下した。他方、250 mTばく露群では、CATおよびGST活性は有意に上昇したが、MDA含有量には有意な変化はなかった。走査電子顕微鏡では、500および1000 mTばく露群で身体各部に明確な奇形が認められた、と著者らは報告している。
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