この研究は、Lバンド[0.5-1.5 GHz帯]の高出力マイクロ波(L-HPM)へ連続的な長期ばく露が脳機能に及ぼす影響、ならびに関連するメカニズムを調べた。がん研究所(ICR)系統のマウス48匹を、電力密度が異なる(0.5、1.0、1.5 W/m^2)L-HPMにばく露し、ばく露後の異なる期間で脳機能を調べた。脳の形態をヘマトキシリン‐エオシン染色およびTUNEL染色で調べた。更に、潜在的なメカニズムを評価するため、コリン作動性マーカー、酸化ストレスマーカー、c-fos発現を調べた。その結果、1.5 W/m^2でのL-HPMばく露はマウスの海馬(CA1およびCA3領域)ならびに大脳皮質(主な体性感覚皮質)に細胞のアポトーシス、コリン作動性機能不全、酸化的損傷を含む傷害を生じ得ることが示された。加えて、これらの悪影響は電力密度およびばく露時間に密接に関連していたことから、長期間の高い電力密度でのばく露は神経系に対して有害かもしれない、と著者らは結論付けている。
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