この研究は、915 MHz(携帯電話)および2450 MHz(Wi-Fi)の無線周波(RF)放射による酸化ストレスに対する、ローズマリーから抽出されるロスマリン酸の効果をラットで調べた。ラットを6群に割付け、第1群を通常の食塩水、第2群および第4群には食塩水+60分間/日の電磁放射ばく露を1か月間、第3群および第5群にはロスマリン酸+60分間/日の電磁放射ばく露を1か月間、第6群にはロスマリン酸のみを適用した。その結果、ばく露群のラットの脳では、対照群と比較して、タンパク質カルボニル化(PC)、一酸化窒素(NO)、およびマロンジアルデヒド(MDA)の有意な上昇、ならびにグルタチオン(GSH)、グルタチオンペルオキシダーゼ(GPx)、総抗酸化能(TAC)、スーパーオキシドジスムターゼ(SOD)、およびカタラーゼ(CAT)の有意な低下が認められた。ロスマリン酸/Wi-Fi群およびロスマリン酸/携帯電話群では、それぞれ食塩水/Wi-Fi群および食塩水/携帯電話群と比較して、NO、PCおよびMDAのレベル低下、ならびにTAC、GPx、SOD、CATおよびGSHのレベル上昇が認められた。これらの結果から、ロスマリン酸は915および2450 MHzのRF放射による酸化ストレスから脳組織を防護するための有益な候補と見なすことができる、と著者らは結論付けている。
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