50 Hz、15µT [rms]の超低周波(ELF)磁界へのOF1マウスの長期ばく露は、白血病の発生と関連付けられている。新生物(腫瘍)は通常、止血プロセスにおける変化を伴うが、ELF磁界ばく露後の血液凝固における変化についての報告は乏しい。この研究は、全体的または局所的な凝固変数が、ELF磁界への長期ばく露後に変化するかどうかを調べた。親世代の6週齢のOF1マウスを人工的なELF磁界に14週間ばく露後につがわせ、その子世代を31-35週齢まで同じELF磁界にばく露した。対照群は地磁気のみにばく露した。子世代のマウスから麻酔下で心臓穿刺により全血サンプルを採取した。白血球細胞を計数し、活性化部分トロンボプラスチン時間(APTT)及びプロトロンビン時間(PT)を判定し、血漿フィブリノゲン、レプチラーゼ時間(RT)、第VIII因子活性を調べた。この研究の対照群についての結果と、先行研究でヒト血液について記録された結果との類似性から、OF1マウスは適切なモデルであることがわかった。凝固変数における違いは主に性別によるものとされた。但し、雌マウスでは、ELF磁界ばく露に関連したPTの非常に有意な短縮が認められた。また、ばく露は雌マウスでのAPTT及びRTの有意な上昇も生じた、と著者らは報告している。
ばく露 | パラメータ |
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ばく露1: 50 Hz |
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