この研究は、架空電力線から生じる超低周波(ELF)磁界と、アルツハイマー性認知症及びパーキンソン病のリスクとの関連について、ミラノ都市部の住民を対象に2011-2016年に実施した症例対照研究である。性別、出生年、住居の自治体(症例対照比は1:4)でマッチングした症例及び対照について、潜在的交絡因子としての社会経済的欠乏及び幹線道路からの距離を調整した条件付きロジスティック回帰モデルを用いて統計的分析を実施した。その結果、ばく露源からの距離が600 m以遠の住民と比較した、50 m未満の住民についてのオッズ比(OR)は、アルツハイマー性認知症について1.11(95%信頼区間(CI)= 0.95-1.30)、パーキンソン病について1.09(95% CI = 0.92-1.30)と、統計的に有意ではなかった。先行研究の結果との一貫性が低いことから、研究デザインを更に洗練させることが重要である、と著者らは結論付けている。
グループ | 説明 |
---|---|
集団 1 | distance between residence and power line: < 50 m |
集団 2 | distance between residence and power line: 50 - 199 m |
集団 3 | distance between residence and power line: 200 - 599 m |
参照集団 4 | distance between residence and power line: ≥ 600 m |
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