この研究は、50 Hz磁界によって誘導される細胞増殖においてスフィンゴシン-1-リン酸(S1P)が果たしているかも知れない役割を調べた。その結果、ヒト羊膜細胞の0.4 mT、50 Hzの磁界ばく露は、セラミド代謝を有意に強め、S1P産生を増加させ、細胞外シグナル制御キナーゼ1/2(ERK1/2)を活性化させ、細胞増殖を促進することが示された。これらの磁界ばく露による影響はいずれも、スフィンゴキナーゼ阻害剤(SphK)のSKI IIによって阻害され得る。加えて、磁界ばく露による細胞増殖応答及びERK1/2の活性化は、MEK(ERKキナーゼ1及び2)の固有阻害剤のU0126によって完全に阻止された。これらの知見は、50 Hz磁界ばく露によって誘導されるERK1/2シグナル伝達経路を通じた細胞増殖にはS1Pが介在していることを示唆している、と著者らは結論付けている。
ばく露 | パラメータ |
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ばく露1: 50 Hz |
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