この研究は、静磁界へのばく露が出芽酵母[Saccharomyces cerevisiae]の成長に対して生物学的影響を生じ得るかどうかを調べた。その結果、静磁界(250 mT)に6時間ばく露したところ、成長及び生存能力の低下、ならびにコロニー形成率の有意な低下と、6-9時間の間の上昇が認められた。更に、抗酸化酵素活性(カタラーゼ(CAT)、スーパーオキシドジスムターゼ(SOD)、グルタチオンペルオキシダーゼ(GPx))の測定値は、酸化ストレスを示唆する特徴を示した。例えば、SOD及びCATの活性は、ばく露しなかったサンプルと比較して、静磁界にばく露した培地で9時間後に上昇した。一方、磁界ばく露はGPxの活性の低下を生じた。また、静磁界はばく露の6-9時間後にマロンジアルデヒド(MDA)のレベル上昇、ならびにタンパク質カルボニル基の量の増加を生じた、と著者らは報告している。
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