筋萎縮性側索硬化症(ALS)は、運動神経細胞の緩やかな変性と細胞死によって生じるが、その病因はほとんどわかっていない。幾つかのリスク因子が示唆されており、超低周波(ELF)磁界ばく露もその一つである。このメタ分析は、ELF磁界への居住環境ばく露とALSのリスクとの関連について評価した。架空電力線に関連したALSのリスクを扱った5報の先行研究のデータをプールした結果、最も高いばく露群(高圧電力線からの距離が< 200m、またはばく露レベルが> 0.1 μT)についての相対リスク(RR)は0.71(95%信頼区間(CI)= 0.48-0.77)であった。異質性は小さく(I2 = 0.00%、p = 0.67)、出版バイアスの兆候が見られた(Begg検定のP = 0.22、Egger検定のP = 0.19)。全体として、ばく露群の症例数が少なかったが、ELF磁界への居住環境ばく露とALSのリスクとの関連についての証拠は認められなかった、と著者らは結論付けている。
グループ | 説明 |
---|---|
参照集団 1 | distance between residence and power line: ≥ 200 m |
集団 2 | distance between residence and power line: < 200 m |
参照集団 3 | magnetic flux density: ≤ 0.1 µT |
集団 4 | magnetic flux density: > 0.1 µT |
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