この研究は、局所電位(LFP)及びスパイクのパターンをイン・ビボで分析することで、海馬領域における作業記憶に対する磁界の影響を調べた。マウスをばく露用チューブ内で電磁界(50 Hz、1 mT)または静磁界(1 mT)に連続7日間ばく露あるいは疑似ばく露し、その際にY字型迷路での作業記憶課題を実施し、海馬からマルチチャンネル電気生理学信号を記録し、LFP、スパイク発火率、異なる周波数帯域でのパワー、シータ‐ガンマ変調指標を詳細に分析した。その結果、作業記憶課題の際の正確な選択については、3日間のばく露後のばく露群で有意な低下が認められ、これは発火率の顕著な減少と一致していた。3日目のばく露以降、Y字型迷路での参照点の前でのシータ(4-12 Hz)及びガンマ(30-60 Hz)のパワー低下、ならびにシータ及びガンマ周波数の振動活動も認められた。これらの結果は、スパイク発火及び作業記憶のエンコードにおいてシータ‐ガンマ間の変調指標が重要な役割を担っている可能性を示しており、シータ‐ガンマのカップリングとその振動強度は、電磁界による作業記憶の低下の機序研究に新たな観点を提示し得る、と著者らは結論付けている。
周波数 |
|
---|---|
タイプ |
|
ばく露の発生源/構造 |
|
---|---|
Distance between exposed object and exposure source | 10 cm |
測定量 | 値 | 種別 | Method | Mass | 備考 |
---|---|---|---|---|---|
磁束密度 | 1 mT | - | 測定値 | - | - |
このウェブサイトはクッキー(Cookies)を使って、最善のブラウジングエクスペリエンスを提供しています。あなたがこのウェブサイトを継続して使用することで、私たちがクッキーを使用することを許可することになります。