研究のタイプ: 医学/生物学の研究 (experimental study)

[マウスでの身体拘束誘導性の血漿グルココルチコイド上昇に対する電界ばく露による抑制効果の時間依存的変化] med./bio.

Time-dependent changes in the suppressive effect of electric field exposure on immobilization-induced plasma glucocorticoid increase in mice

掲載誌: Bioelectromagnetics 2017; 38 (4): 272-279

この研究は、マウスを用いて、身体拘束および電界(50Hz、10kV/m)ばく露血漿中のグルココルチコイド(GC)レベルに与える影響を実験的に調べた。マウスの対照群拘束のみの群、電界ばく露のみの群、拘束電界ばく露群の4群にそれぞれの処置を60分間継続した(拘束電界ばく露群では、60分間の電界ばく露中の後半30分間を拘束状態にした)。血漿GCレベルおよび血液特性の測定は、実験開始からの60分間、および処置終了から60分後までの回復時に実施した。その結果、対照群および電界ばく露群では血漿GCレベルの経時的変化は見られなかった;拘束群および拘束電界ばく露群では、拘束後に血漿GCレベル上昇が観察され、拘束開始から30分でピークに達し、それ以降徐々に低下した;ただし、拘束電界ばく露群では、血漿GCレベルのピーク値が拘束単独群より有意に低かった、と報告している。

影響評価項目

ばく露

ばく露 パラメータ
ばく露1: 50 Hz
ばく露2: 50 Hz

ばく露1

主たる特性
周波数 50 Hz
タイプ
  • electric field
ばく露装置
ばく露の発生源/構造
  • electrode
パラメータ
測定量 種別 Method Mass 備考
電界強度 10 kV/m - 測定値 - -

ばく露2

主たる特性
周波数 50 Hz
タイプ
  • electric field
ばく露装置
ばく露の発生源/構造
  • E1と同じ装置
パラメータ
測定量 種別 Method Mass 備考
電界強度 10 kV/m - 測定値 - -

Reference articles

  • Hori T et al. (2015): [kV/mおよび持続時間に依存して50Hz電界ばく露はBALB/cマウスのストレス誘発性グルココルチコイドレベルを低下させる]
  • Harakawa S et al. (2008): [条件付けられた嫌悪応答における電界の影響]
  • Harakawa S et al. (2005): [ラットの血漿脂質過酸化レベル及び抗酸化活性に対する50Hz電界の影響]
  • Hori T et al. (2005): [C57BL/6J雄マウスの電界へのばく露は過剰排卵する雌マウスとの交尾率を改善する]

ばく露を受けた生物:

方法 影響評価項目/測定パラメータ/方法

研究対象とした臓器系:
調査の時期:
  • ばく露中
  • ばく露後

研究助成

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