研究のタイプ: 医学/生物学の研究 (experimental study)

[C57BL/6J雄マウスの電界へのばく露は過剰排卵する雌マウスとの交尾率を改善する] med./bio.

Exposure of C57BL/6J male mice to an electric field improves copulation rates with superovulated females

掲載誌: J Reprod Dev 2005; 51 (3): 393-397

この研究は、C57BL / 6Jマウスを用いて、電界ばく露を受けたオスのマウスにおける過排卵のメスとの交尾成功率の変化を調べた。オスと過剰排卵のメスのマウスの間の相対的交尾成功率には相当大きなの系統差があり、特に、C57BL / 6J系統では成功率が低いことが知られている。そこで、30匹のオスのC57BL / 6Jマウスに電界ばく露を行った後の成功率を、オスのICRマウスのものと比較した。2枚の電極板(40 cm×40 cm)の間にケージ(直径20 cm高さ20 cm)を置き、周波数50 Hz電界強度45 kV / mの電界ばく露を行った。ばく露期間は1、3、および11日間(1日30分、毎日)とした。その結果、ばく露したオスのC57BL / 6Jの交尾成功率は、ばく露していないオスのものに比べ、有意に改善された、と報告している。

研究目的(著者による)

C57BL/6Jマウスの雄と過剰排卵する雌との交尾率に対する電界ばく露の影響を調査すること。

詳細情報

雄と過剰排卵する雌のマウスとの間の相対交尾率には系統差が相当ある。特に、C57BL/6J系統のマウスは交尾成功率が低い。

30匹の雄のC57BL/6Jマウスをばく露した。データを雄のICRマウスの交尾率と比較した。

影響評価項目

ばく露

ばく露 パラメータ
ばく露1: 50 Hz
ばく露時間: repeated daily exposure for 30 min/day for 1, 3, and 11 days

ばく露1

主たる特性
周波数 50 Hz
タイプ
  • electric field
ばく露時間 repeated daily exposure for 30 min/day for 1, 3, and 11 days
ばく露装置
ばく露の発生源/構造
ばく露装置の詳細 The electric field exposure system consisted of a constant voltage unit, a voltage controller, a high voltage transformer unit, and cylindrical plastic exposure cages (diameter 200 mm, height 200 mm) with two stainless steel electrodes (400 x 400 mm) placed over and under them.
パラメータ
測定量 種別 Method Mass 備考
電界強度 45 kV/m - - - -

ばく露を受けた生物:

方法 影響評価項目/測定パラメータ/方法

研究対象とした生物試料:
調査の時期:
  • ばく露中
  • ばく露後

研究の主なアウトカム(著者による)

ばく露したC57BL/6Jマウスの交尾成功率はばく露しなかったマウスと比較して有意に改善された。

これらの知見は、雄のC57BL/6Jマウスの電界ばく露が、過剰排卵する雌との交配での低受胎活性を改善することを示している。

研究の種別:

研究助成