この研究は、2009年5月から12月の間に、トルコのガジンテップ大学病院小児科外来を受診した500人の患者を対象にアンケート調査を実施し、出生時体重および早産と電磁界機器(テレビ、コンピュータ、携帯電話など)の使用歴との関係を分析した。調査対象者は、妊娠歴、出産歴および電磁界機器使用に関するアンケート調査に回答した。SPSS13を統計分析に用いた。その結果、早産90人(19 %)、出生児低体重64人(12.9 %)が観察された;出生時体重は、母体年齢およびベースライン母体体重と正の相関があった;早産および2500g未満の出生時体重は、妊娠中の病歴がある母親でより多くみられた;テレビ視聴、携帯電話やコンピュータの使用に関する母親の習慣は、出生時体重と関連しなかった;妊娠中の携帯電話またはコンピュータの使用はそれぞれ、37週間前の出産と有意に関連した;同様に、妊娠中の携帯電話またはコンピュータの使用はそれぞれ、妊娠期間の短縮と有意に関連した、と報告している。
グループ | 説明 |
---|---|
参照集団 1 | 携帯電話使用なし |
集団 2 | 携帯電話使用 |
参照集団 3 | コンピュータ使用なし |
集団 4 | コンピュータ使用 |
タイプ | 値 |
---|---|
合計 | 500 |
90人(19%)の母親が早産、64人(12.9%)が出生時低体重を経験した。最後の妊娠中、全ての参加者がTVを毎日視聴し、343人(68%)が携帯電話を使用し、99人(19.8%)がコンピュータを使用していた。99人(19.8%)がこれら3つの装置を全て使用していた。
母親のTV視聴、携帯電話及びコンピュータ使用の習慣は、出生児体重との関連を示さなかった。妊娠中に携帯電話またはコンピュータを使用していた母親では、37週以前の出産がより多かった(それぞれp=0.018、p=0.034)。同様に、妊娠中に携帯電話またはコンピュータを使用していた母親では、妊娠期間がより短かった(それぞれp=0.005、p=0.048)。
著者らは、携帯電話及びコンピュータ使用は早産に影響するかも知れない、と結論付けた。
このウェブサイトはクッキー(Cookies)を使って、最善のブラウジングエクスペリエンスを提供しています。あなたがこのウェブサイトを継続して使用することで、私たちがクッキーを使用することを許可することになります。