研究のタイプ: 医学/生物学の研究 (experimental study)

[磁界ばく露はE.coli(大腸菌)でにおけるσ32のmRNA発現を高める] med./bio.

Magnetic field exposure enhances mRNA expression of sigma 32 in E. coli

掲載誌: J Cell Biochem 1998; 68 (1): 1-7

この研究は、大腸菌を用いて、低レベルの磁界細胞との相互作用の可能性を実験により調べた。検討したのは、シグマ32(このタンパク質は、RNAポリメラーゼと相互作用して細胞内の様々なストレスプロモーターを認識するのを助ける)のmRNAレベルである。その結果、60Hz、1.1mTの磁界ばく露(15分間)後に、シグマ32 のmRNAの細胞内レベルが上昇したと、報告している。

研究目的(著者による)

磁界ばく露された Escherichia coli大腸菌)におけるストレス応答を調べること。

詳細情報

調べたパラメータは、熱ショックタンパク質遺伝子転写開始に必須なタンパク質である、シグマ32(σ32)の転写である。これはDNAのプロモータ側に対するRNAポリメラーゼ結合頻度を高める。ゆえに、シグマ32は Escherichia coli大腸菌) のストレス応答の良い指標を代表する。

影響評価項目

ばく露

ばく露 パラメータ
ばく露1: 60 Hz
ばく露時間: 15 min

ばく露1

主たる特性
周波数 60 Hz
タイプ
  • magnetic field
波形
  • sinusoidal
ばく露時間 15 min
ばく露装置
ばく露の発生源/構造
ばく露装置の詳細 Helmholtz coils mounted on a wooden frame; culture flasks placed in water-jacketed cylinder that was surrounded by the dual-filament-wound coils
Sham exposure A sham exposure was conducted.
パラメータ
測定量 種別 Method Mass 備考
磁束密度 1.1 mT effective value 測定値 - -

ばく露を受けた生物:

方法 影響評価項目/測定パラメータ/方法

研究対象とした生物試料:
調査の時期:
  • ばく露後

研究の主なアウトカム(著者による)

シグマ32 mRNAの細胞内レベルは、磁界ばく露後に有意に高められた。

研究の種別:

研究助成

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