高圧送電線付近に居住するフィンランド成人での磁界とガンリスクの関連性を調査するために、全国規模のコーホート研究を行った。調査対象者は≧0.01uTと磁界が計算される110-400 kV架空送電線から500m以内に1970-1989年に住んだことのある383700名の人々である。この調査の結果は、観測と期待症例数、標準の発症率(SIR)、性別、歴年、社会階級を調整した発症割合比、である。例えば、累積ばく露1μT・年毎で、全てのガンを一緒にした場合と21種の選別タイプなどによる95%信頼区間で確認。結果として、8415名のガン症例が成人で見られた(標準発症率0.98;95%信頼区間0.96-1.00)。両性を一緒にした全発症率は有意ではなく、0.91-1.11の間であった。男性の多発性骨髄腫(発症率1.22)と女性の結腸ガン(1.16)で有意な過剰が見られた。まとめとして、高圧送電線の居住区域の磁界は、全般的な成人ガンのリスクとは無関係に見える。以前示唆したような極低周波磁界と成人における神経系腫瘍、リンパ腫、白血病と女性の乳ガンとの関連は確認されなかった。
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