[静磁界ばく露を受けたラットにおける血漿中の坑酸化物質ビタミンA(レチノール)及びE(α-トコフェロール)に対するセレン事前投与の影響] med./bio.

Effect of selenium pre-treatment on plasma antioxidant vitamins A (retinol) and E (alpha-tocopherol) in static magnetic field-exposed rats

掲載誌: Toxicol Ind Health 2011; 27 (10): 949-955

【目的】ラットへの静磁界SMF)とセレン(Se)の共ばく露が、抗酸化物質ビタミンA、Eのレベル、およびその他の酸化ストレスパラメータに与える影響を評価すること。方法と【結果】オスの成獣ラットへの一様なSMFの亜急性ばく露(128 mT、1時間/日、5日間連続)は、血漿中の過酸化脂質還元酵素グルタチオンペルオキシダーゼ)活性を上昇させ(+35%)、α-トコフェロール(-67%)及びレチノール(-41%)レベルを低下させた。SMFは血漿中のチオバルビタール酸反応種(TBARs)、総チオール基、セレン濃度を変化させなかった。セレンの亜急性投与(Na2SeO3、0.2 mg/L、30日間連続、経口投与)は、SMFばく露を受けたラットの全抗酸化能を改善した。【結論】SMFの亜急性ばく露酸化ストレス誘導し、その酸化ストレスセレン事前投与により防止されるかも知れないことを実験により示した。

ばく露