<目的>細胞膜の能動輸送にかかわるNa,K-ATPaseが電磁界による影響を知る為、磁界及び電界にそれぞれ曝露した際のNa,K-ATPaseの活性を測定し、比較検討した。 <方法>ウサギ腎臓由来の精製Na,K-ATPaseを電界(0.2-200mVcm^-1)および磁界(1-3000Hz,0-10Gaus)にそれぞれ359段階に分けて、酵素活性を測定した。 <結果>Na,K-ATPaseは、磁界(0-70Hz,0-2Gの範囲)に曝露されることで、活性が5-10%上昇した。このNa,K-ATPaseにおける電界の影響は酵素表面における活性イオンの結合の増加に類似していることがわかった。このことから磁界は反応中、酵素内でイオンの流れに影響を与えているものと考えられる。
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