研究のタイプ: 医学/生物学の研究 (experimental study)

[妊娠中に一部制限の基本食餌で養われたウィスターラットの子孫の体細胞成熟に対する60Hz、3μTの電磁界の影響] med./bio.

Influence of a 60 Hz, 3 microT, electromagnetic field on the somatic maturation of wistar rat offspring fed a regional basic diet during pregnancy

掲載誌: Braz J Biol 2008; 68 (3): 641-648
Journal not peer-reviewed

この研究は、妊娠中のラットに、磁界ばく露(60 Hz、3 μT、1日2時間)および/または地域基本食事(RBD:栄養欠乏食)を与え、子孫の身体的成熟にどのように影響するかを観察した。実験は4群で行われた:A群(カゼイン:栄養強化食)、B群(カゼイン+EMF)、C群(RBD)およびD群(RBD+EMF)。4群それぞれの処置は妊娠全期間を通して行われた。子孫の身体の成熟度指数(SMI)は、毎日12:00 AM - 2:00 PMの間に評価された。評価項目は、眼の開口(EO)、耳介の開口(AO)、耳道の開口(ACO)、下顎側切歯萌出(LIE)、上顎側切歯萌出(UIE)である。その結果、RBD+EMF群の子孫では全ての項目で遅延が生じ、RBD群の子孫ではAOのみが遅延した;またEMFはAO、ACO、LIEに遅延を引き起こした;結論として、栄養不足に付随したEMFばく露は、すべてのSMI項目に遅延を引き起こし、生後6日目での体重減少を引き起こした、と報告している。

研究目的(著者による)

妊娠ラットの60Hz電磁界ばく露及び地域の基礎食料の給餌が、仔の身体の成熟に及ぼす影響力を調べること。

詳細情報

ブラジル国民が消費している地域の基礎食料には、タンパク質脂質ビタミンナトリウム及びその他のミネラルが不足している。以下の食事のいずれかを妊娠中の雌ラットに与えた:1) ガゼイン、2) ガゼイン+電磁界、3) 地域の基礎食料、4) 地域の基礎食料+電磁界ラットの出産後、雄の仔ラット(n=66)の身体の成熟を調べた。

影響評価項目

ばく露

ばく露 パラメータ
ばく露1: 60 Hz
ばく露時間: 2 h/day for 21 days; 1 h in the morning and 1 h in the afternoon

General information

animals were treated in four groups: i) fed with casein ii) fed with casein + MF iii) fed a regional basic diet iv) fed a regional basic diet + MF

ばく露1

主たる特性
周波数 60 Hz
タイプ
  • magnetic field
波形
  • sinusoidal
ばく露時間 2 h/day for 21 days; 1 h in the morning and 1 h in the afternoon
ばく露装置
ばく露の発生源/構造
  • 220 V/110 V transformer
Sham exposure A sham exposure was conducted.
パラメータ
測定量 種別 Method Mass 備考
磁束密度 3 µT - 測定値 - -

ばく露を受けた生物:

方法 影響評価項目/測定パラメータ/方法

調査の時期:
  • ばく露後

研究の主なアウトカム(著者による)

電磁界+地域の基礎食料にばく露したラットの仔には、身体の成熟に関する全ての指標に遅れが見られた。ガゼインを与えたばく露ラットの仔には、耳介の開口、外耳道の開口及び下顎切歯の萌出の遅れが見られた。地域の基礎食料は、出生後1日目及び3日目の仔に低体重を生じた。電磁界ばく露は、非ばく露ラットと比較して、ガゼインを与えたラットの仔の3日目及び6日目の平均体重の低下を生じた。
電磁界ばく露と栄養不良は、身体の成熟の遅れと出生後6日目の低体重を生じ得る。

研究の種別:

研究助成

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