【目的】ラジオとテレビ送信機からの無線周波数(RF)ばく露が増大した地域社会に生活する女性のエストロゲン(E1G)とメラトニン(6-OHMS)の代謝物にどのような特徴がみられるか。【方法】RFのスポット測定、個人別の60Hz磁界と居住環境パラメータが収集された。終夜の尿サンプルからE1Gと6-OHMS分泌量が分析された。【結果】閉経前の女性において、RFまたは60Hzの非電離放射線とE1Gまたは6-OHMS分泌量との間に関連性はなかった。閉経後の女性において、居住環境RFばく露増加、送信機の接近度および視認度、時間的に一定した60-Hzばく露が、E1G分泌量増加と著しく関連していた。この関連は、終夜の6-OHMSレベルが低い、閉経後女性において最も強かった。【結論】RFおよび時間的に一定な60-Hzばく露は、閉経後女性におけるE1G分泌量増加と関連があった。夜間6-OHMS分泌量の低下している女性は、敏感なサブグループを代表しているかもしれない。
無線周波または60Hzばく露がメラトニンを減少させ、エストロゲン産出を増加させるという仮説を検証するため、著者らは、近隣のラジオ及びテレビ放送アンテナからの無線周波の電力密度が高い自治体に住む女性の各ホルモンの尿中の代謝産物を測定した。
合計127人の年齢12-81歳の女性が参加した。それぞれの女性について、開始日の夜から最終日の朝まで2.5日間の調査を行った。各被験者は、参加初日の夜の直後に夜間の尿サンプルを1回、二日目の夜のサンプルを最終日の夜に採取した。
ばく露 | パラメータ |
---|---|
ばく露1: 0.1–3,000 MHz | |
ばく露2: 60 Hz |
The study area, participant population, and RF exposure characteristics have been described in [Burch et al., 2006]. Exposure assessment included RF spot measurements inside and outside the home, and continuous personal monitoring for 60-Hz magnetic field and ambient light exposures. Participants were recruited from 161 residences with high (>4.0 µW/cm²), medium (0.5 to 4.0 µW/cm²), or low (<0.5 µW/cm²) RF exposures.
閉経後の女性には、無線周波及び60Hzばく露と、エストロン-3-グルクロニド分泌の増加との関連が認められたが、閉経前の女性には認められなかった。この関連は、6-ヒドロキシメラトニン硫酸塩のレベルが低い閉経後の女性で最も強かった。夜間の6-ヒドロキシメラトニン硫酸塩の分泌が低下した女性は、敏感な小集団を代表しているかも知れない。
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