<目的>磁界曝露による松果体機能に対する影響を,ボランテイアによる電気毛布使用前後の尿中メラトニン分泌を指標として調べる. <方法>2種類の電気毛布(2対の導体からなる毛布(以下CPW)と通常の電気毛布を使用し,42名を3群(1群(12名女性,2名男性,AC-powered CPW使用),2群(10名女性,4名男性,DC-powered CPW使用),3群(10名女性,4名男性,通常毛布使用)に分け,1週3回,1700と0600-0700の時間帯で尿を採取して,電気毛布の使用前に2週間,使用して4-5週間から7週間にわたり尿を採取し,使用終了後に2週間更に尿を調べ,曝露前後,曝露中の時系列変化で各群間,並びに各被験者の時系列的な影響をも合わせ調べた.尿中のメラトニンは6-OHMSとして出されることから,125^IでラベリングしてRIA法で分析した.分析なANOVAで実施した.電気毛布からの磁界は表1を参照. <結果>結果を表2に示すが,AC使用DC使用間で差はないが,1群では期間2と3,3と4で,また2群で期間3と4で差が見られる.各被験者毎で調べると,CPA使用者(6名女性,1名男性)で表2のテスト期間毎で有意な差(P<0.04からP<0.0001で)が見られる.例を図2に示す.通常の毛布使用者では差が見られない.以上,CPW使用者で28名中7名で夜間メラトニン分泌に影響が見られた.或種のヒトに磁界曝露の影響が示唆される.
このウェブサイトはクッキー(Cookies)を使って、最善のブラウジングエクスペリエンスを提供しています。あなたがこのウェブサイトを継続して使用することで、私たちがクッキーを使用することを許可することになります。