同時に異なるpHレベルにさらされたトウヒ(Picea abies L.Karst.)の苗木の生長と発芽に対する弱超低周波磁界の影響を調べた。コンピュータ制御のヘルモホルツコイルの弱磁界(50Hz, 26と105μTで1日12時間)にばく露させると、低pHレベルで苗木の長さが僅かに短くなり、発芽が遅れた。50Hz、26μTの磁界はpH2で苗木の長さが僅かに短くなり、pH2と3で成長が遅れ、pH6と7では影響はなかったが、刺激的ではあった。より高い磁界(105μT)では、pH2と3で長さ、生体重、発芽はほぼ低下し、26μTでよりも統計的により有意であった。発芽は初日に影響を受け、その後は影響は急速に減少した。46Hz、10μTでは、苗木の長さのみの刺激作用した。この現象は他の著者も観察しており、生物系は超低周波磁界への感度が抑制される傾向が見られる。
周波数 | 50 Hz |
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タイプ |
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波形 |
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ばく露時間 | continuous for 12 h/day on 7 days |
ばく露の発生源/構造 | |
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ばく露装置の詳細 | pair of Helmholtz coils with a radius of 20 cm, a distance of 40 cm and 140 turns of 1.4 mm copper wire; petri dishes with seeds between the coils; coils inside a 70 cm x 70 cm x 60 cm pasteboard box, insulated with styrofoam and grounded by aluminum foil |
Sham exposure | A sham exposure was conducted. |
周波数 | 46 Hz |
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タイプ |
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波形 |
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ばく露時間 | continuous for 12 h/day on 7 days |
ばく露の発生源/構造 |
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Sham exposure | A sham exposure was conducted. |
測定量 | 値 | 種別 | Method | Mass | 備考 |
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磁束密度 | 10 µT | - | 測定値 | - | +/- 1 µT |
データは、磁界ばく露は低pHレベルで種苗の長さの僅かな低下及び発芽の遅延を生じることを示した:。50Hzで26µTの磁界は、pH2で種苗の長さ低下、pH2-3で出芽の遅延を生じ、pH6及び7では影響も刺激も生じなかった。
より高い磁束密度(105µT)では、pH2及び3で幼根の長さ、生体重、発芽が減少し、26µTよりも統計的に有意に高かった。発芽は発芽初日に影響され、その後に影響は急激に減少した。
10µTの46Hz磁界は幼根の長さだけを刺激した。
データは、酸性環境等のストレス要因と、特定の電磁界発生源との組合せは、磁界なしの場合よりも強い影響を植物の発生に生じ得ることを示した。
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