研究のタイプ: 医学/生物学の研究 (experimental study)

[SENCARマウスの皮膚腫瘍形成に対する60Hz磁界のコ・プロモーション作用はない] med./bio.

Lack of a co-promoting effect of a 60 Hz magnetic field on skin tumorigenesis in SENCAR mice

掲載誌: Carcinogenesis 1998; 19 (9): 1617-1621

<目的>DMBAをはじめに塗布しTPAの量を3段階に分けて塗布したSENCARマウスに2mT磁界ばく露して磁界のco-promotionの有無を調べる。 <対象・方法>雌SENCARマウス、実験開始時6~8週齢、肩甲骨背部の毛を剃り、発がん物質(initiator)としてDMBA 10nmolを塗布した。2週間後TPAを週2回塗布(表Ⅱ、Ⅲ参照)、水平60Hz磁界2mTを6h/d、5d/w、23週間ばく露した。各群は35匹のマウスからなる。腫瘍発生マウス数、及び1匹あたりの腫瘍数を求めた。 <結果・結論>パイロット実験で実験室内の磁界ゼロと背景磁界のところでの腫瘍発生率に差のないことを確認(図1、表Ⅳ)。2mTばく露でも差は認められない(図2、表Ⅴ)。

研究目的(著者による)

超低周波磁界ばく露によって生じる可能性のある、化学的に誘導したマウスの皮膚腫瘍形成のコ・プロモーション作用を調査すること。

詳細情報

腫瘍発生率と数を毎週、23週にわたって調査した。各々のマウスに亜発がん用量のDMBA(10nmol)を投与した。DMBA投与の2週後、マウスをTPA(0.85、1.7または3.4nmol)で週2回処理した。

影響評価項目

ばく露

ばく露 パラメータ
ばく露1: 60 Hz
ばく露時間: 6 h/day, 5 days/week, for 23 weeks

ばく露1

主たる特性
周波数 60 Hz
タイプ
  • magnetic field
波形
  • sinusoidal
偏波
  • linear
ばく露時間 6 h/day, 5 days/week, for 23 weeks
ばく露装置
ばく露の発生源/構造
Sham exposure A sham exposure was conducted.
パラメータ
測定量 種別 Method Mass 備考
磁束密度 2 mT mean 測定値 - -

Reference articles

ばく露を受けた生物:

方法 影響評価項目/測定パラメータ/方法

研究対象とした臓器系:
調査の時期:
  • ばく露中
  • ばく露後

研究の主なアウトカム(著者による)

2mTの磁界ばく露による腫瘍発生率または数に有意な影響は認められなかった。

研究の種別:

研究助成

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