この研究は、「低周波磁界が共プロモーションメカニズムを介して腫瘍形成を促進する」、という仮説を検証した。マウスの皮膚発がんの2段階モデル、すなわち7,12-ジメチルベンズ[a]アントラセンの発がん閾値以下の用量の単回投与でイニシェートしたマウスでの皮膚ガン発生が12-O-テトラデカノイルホルボール-13-アセテート(TPA)によりプロモートされるモデル、を用いた。実験は、用量反応範囲内の3種類の異なる用量(0.85,1.70または3.40nmol)のTPAを用い、TPA投与の1、2および5週間後に腫瘍プロモーションの初期バイオマーカー(表皮厚および表皮標識指数の増加、表皮オルニチンデカルボキシラーゼ活性の誘導、表皮プロテインキナーゼC活性低下)を調べた。磁束密度2mTの60Hz磁界ばく露を6時間/週で受けたマウスを、環境磁界ばく露マウスと比較した。その結果、磁界によるプロモーションまたは共プロモーションを示す一貫した、統計的に有意な効果は実証されなかった、と報告している。
TPAの適切な用量を選択し、バイオマーカーに対する環境影響を同定するため、224匹の動物を含むパイロット研究を実施した。
最初の研究では、192匹の動物を8群(各24匹)に分けた。各群を0、0.85、1.7、または3.4mmolのTPAで処理した。マウスは全て、10nmolのDMBAの単回投与でイニシエートし、TPAを週2回投与した。TPAで誘導したプロモーションの1、2、5週後に、バイオマーカー(表皮の厚さ、酵素活性等)を評価した。
ばく露 | パラメータ |
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ばく露1:
60 Hz
ばく露時間:
6 h/day, 5 days/week, up to 5 weeks
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周波数 | 60 Hz |
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タイプ |
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波形 |
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ばく露時間 | 6 h/day, 5 days/week, up to 5 weeks |
ばく露の発生源/構造 |
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Sham exposure | A sham exposure was conducted. |
測定量 | 値 | 種別 | Method | Mass | 備考 |
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磁束密度 | 2 mT | - | - | - | - |
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