【背景】この研究では、磁界ばく露がダウン症の子供(白血病の20倍の危険率)の急性白血病発症に及ぼす影響を分析した。【方法】症例群として急性白血病とダウン症を併せ持つ42人の子供、対照群としてダウン症の124人の健康な子供において症例対照研究を行った。子供に関する人口統計的情報を得て、各居住地で磁界の現場測定を実施した。【結果】磁界(≧6.00mG)の直接測定のオッズ比は3.7(95%信頼区間=1.05-13.1)であった。【結論】ダウン症の子供における磁界と白血病の関係は、遺伝的に過敏な子供の下位集団における白血病に磁界が因果的役割をもつ可能性を示している。
グループ | 説明 |
---|---|
参照集団 1 | 磁界:≤ 0.1 µT |
集団 2 | 磁界:> 0.1 µT |
集団 3 | 磁界:0.101 - 0.399 µT |
集団 4 | 磁界:0.400 - 0.599 µT |
集団 5 | 磁界:≥ 0.600 µT |
集団 6 | Kaune-Savitzスキーム:低 |
集団 7 | Kaune-Savitzスキーム:中 |
集団 8 | Kaune-Savitzスキーム:高 |
症例 | 対照 | |
---|---|---|
適格者 | 42 | 124 |
ダウン症候群を有し、居住環境での磁界ばく露が0.6µT以上の子どもについて、急性白血病のリスク上昇が認められた。著者らは、ダウン症候群の子どもにおける磁界と急性白血病との関連は、遺伝的に敏感な子どものサブグループでの白血病の病因における磁界の因果的役割の可能性を示唆している、と結論付けている。
磁界のスポット測定しか収集しなかった。
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