本研究では、1mTの磁界を慢性的にばく露すると、遺伝的に胸腺リンパ様リンパ腫を自然的に発症するマウスの系統(AKR/J)を用いて、リンパ腫が発症するかどどうかを調べた。160匹のAKR/Jマウスを3群に分け、擬似ばく露群、50Hz磁界ばく露を12週齢で1週間7日、32週間、または1日当たり24時間、さらに夜間(12時間)のみに行った。ばく露の結果、生存時間、体重、リンパ腫の発達、血液的なパラメータに対して影響はなかった。50Hz磁界は、かなり高い磁界レベルでも、血液の病気に対するリスク因子となるという仮説を支持しない結果が得られた。
AKR/Jマウスのゲノムは、胸腺リンパ芽球性リンパ腫の1年以内の自然発生につながるウィルスを運んでいる。
周波数 | 50 Hz |
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タイプ |
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波形 |
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ばく露時間 | continuous for 24 h/day, 7 days a week for 32 weeks or until exitus |
ばく露の発生源/構造 |
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ばく露装置の詳細 | Ten randomly chosen cages (8 animals/cage; 40 x 25 x 30 cm³ lxwxh) were placed in one coil system of two outer and two inner rectangular coils. Two coil systems with anti-parallel wiring were used for sham exposure where as other two were designed to produce magnetic fields only during the dark phases. All coil systems were located in the same room (220 m²). |
測定量 | 値 | 種別 | Method | Mass | 備考 |
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磁束密度 | 1 mT | unspecified | 測定値 | - | - |
ばく露は、生存期間、体重、リンパ腫発生または血液学的パラメータに影響しなかった。この結果は、このような比較的高いレベルでも、正弦波50Hz磁界ばく露が造血系疾患の有意なリスク要因であるという仮説を支持していない。
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