神経組織に対するパルス電磁界(PMF)の影響を調査している。海馬の薄片(海馬組織を持つシナプトソーマ)がモデルシステムとして使われた。海馬への経路の一つ(神経伝達物質としてグルタミンンン酸塩を使うシーファー側枝)で、In vitroで記録された電位振幅でシナプス興奮性に対する電磁界の影響を測定し、シナプスのグルタミンンン酸ターンオーバと放射性カルシウムの蓄積をシナプスメカニズムの生化学上のパルス電磁界の影響を示すマーカーとして使用した。パルス電磁界に30分間さらされた海馬薄片は電位変化を引き起こした。0.16Hzの周波数で最も強い影響を受けたが、低(0.01. 0.07, 0.03Hz)と高(0.5Hz)周波数はそれほどの効果はなかった。神経の興奮性の高まりは、シナプスに影響された神経の自発的活動の増大と相互に関連していた。パルス電磁界が引き起こした神経組織の興奮性の変化はグルタミンンン酸塩のシナプスターンオーバの増大が伴っていた。パルス電磁界の刺激後、海馬薄片からの放射性アスパラギン酸(グルタミンンン酸塩ターンオーバマーカーとして使用されたグルタミンンン酸塩類似化合物)の放出と海馬薄片のシナプトソーマによる取り込みがそれぞれ高まり減少した。誘発電位で最も有効な振幅(0.16Hz)の周波数は、その放出と取り込み過程の変化にも効果があった。神経伝達物質ターンオーバにおけるパルス電磁界が引き起こした変化はパルス電磁界にさらされた海馬薄片に45Ca2+の蓄積増大が観察されたのと同時に起こった。
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