家庭用電子レンジは、電磁エネルギーを熱エネルギーに変換することにより食品を加熱する。電気双極子および回転可能な双極子を持つ分子(水など)は、マイクロ波が照射されると回転運動を起こす。同時に隣接する分子は同じトルクを得て、大きな摩擦により熱を生成する。
電子レンジは2.45 GHzで動作する。その動作周波数の電磁界発生にはマグネトロンが用いられる。
電子レンジの測定値は、家庭用および産業用の電子レンジの両方の測定結果からなる。家庭用は食品の加熱のために2.45 GHzの周波数で動作するのに対し、産業用は、例えばプラズマ発生に使用され、915 MHzまたは2.45 GHzで動作する。その他に基本周波数5.8GHzのものもある。
測定されている物理量 | 測定値 | 分類上の特徴 | 特記事項 |
---|---|---|---|
電界強度 | 55.2 V/m (最大値, 測定値) | 100 kHz - 3 GHz | 11台の装置での最大値:距離 5 cm [1] |
電界強度 | 17 V/m (最大値, 測定値) | 100 kHz - 3 GHz | 11台の装置での最大値:距離 20 cm [1] |
電界強度 | 1–2 V/m (最大値) | - | 距離 1 mでの代表値 [14] |
電界強度 | 117.2 V/m (最大値) | - | 測定された最大値 [15] |
電界強度 | 121.3 V/m (最大値) | - | 測定された最大値 [15] |
磁束密度 | 0.07103 µT (平均値, 計算値) | 50 Hz(または60Hz)での計算値 | 空間平均:距離30 - 305 cm [2] |
磁束密度 | 0.1–20 µT (最大値) | 測定バンド幅:20 - 2000 Hz | 距離 30 cm [3] |
磁束密度 | 0.25–0.6 µT (最大値) | - | 距離 1 m [4] |
磁束密度 | 0.68 µT (最大値) | - | 使用中の平均ばく露 [5] |
磁束密度 | 1.04 µT (最大値) | - | 距離 75 cm [6] |
磁束密度 | 1.65 µT (最大値) | - | 距離 50 cm [7] |
磁束密度 | 1.7 µT (最大値) | 測定バンド幅:20 - 2000 Hz | 距離 56 cm [3] |
磁束密度 | 2.88 µT | 測定バンド幅:0 - 3000 Hz | 距離 50 cmでの15機種の電子レンジの平均値 [8] |
磁束密度 | 3 µT (最大値) | 50 Hz(または60Hz)での計算値 | 距離 80 cmでの最大値 [9] |
磁束密度 | 4–8 µT (最大値) | - | 距離 30 cm [4] |
磁束密度 | 9 µT | 測定バンド幅:0 - 3000 Hz | 距離 20 cm [8] |
磁束密度 | 10–30 µT (最大値) | - | 距離 15 cm [10] |
磁束密度 | 10.5 µT (最大値) | 50 Hz(または60Hz)での計算値 | 距離 40 cmでの最大値 [9] |
磁束密度 | 16.03 µT | 測定バンド幅:0 - 3000 Hz | 距離 10 cmでの15機種の電子レンジの平均値 [8] |
磁束密度 | 20–0.2 µT (最大値) | - | 距離 15 - 120 cm [11] |
磁束密度 | 45 µT (最大値, 計算値) | 50 Hz(または60Hz)での計算値 | 装置直前での最大値 [9] |
磁束密度 | 73–200 µT (最大値) | - | 距離 3 cm [4] |
磁束密度 | 200–1,110 µT (最大値) | - | - [12] |
磁束密度 | 710 µT (最大値, 計算値) | 50 Hzでの計算値 | 表面での最大値 [13] |
電力密度 | 0.04 mW/cm² (平均値, 測定値) | 測定器の校正周波数:2.45 GHz | 1台の電子レンジの漏洩電磁界:レストランにて、使用4ヵ月、フランス:平均出力 850 W [16] |
電力密度 | 0.5 W/m² (最大値) | - | 距離 50 cm [17] |
電力密度 | 0.5–2 W/m² (最大値) | - | 距離 60 cm [18] |
電力密度 | 0.1 mW/cm² (平均値, 測定値) | 測定器の校正周波数:2.45 GHz | 14台の電子レンジ(家庭の5台、レストランの9台)の漏洩電磁界最大値:平均使用期間26.4ヵ月、韓国:平均出力 1071 W [16] |
電力密度 | 0.19 mW/cm² (平均値, 測定値) | 測定器の校正周波数:2.45 GHz | 3台の電子レンジ(家庭の1台、レストランの2台)の漏洩電磁界最大値:平均使用期間34.7ヵ月、カナダ:平均出力 867 W [16] |
電力密度 | 0.3 mW/cm² (平均値, 測定値) | 測定器の校正周波数:2.45 GHz | 2台の電子レンジ(両方ともレストラン)の漏洩電磁界最大値:平均使用期間15ヵ月、スイス:平均出力 4400 W [16] |
電力密度 | 0.35 mW/cm² (平均値, 測定値) | 測定器の校正周波数:2.45 GHz | 33台の電子レンジ(家庭の10台、レストランの23台)の漏洩電磁界最大値:平均使用期間 38ヵ月、日本:平均出力 1296 W [16] |
電力密度 | 0.4 mW/cm² (最大値, 測定値) | 測定器の校正周波数:2.45 GHz | 21台の電子レンジの漏洩電磁界最大値:平均使用 1年未満、サウジアラビア:平均出力 1221 W [16] |
電力密度 | 0.55 mW/cm² (平均値, 測定値) | 測定器の校正周波数:2.45 GHz | 53台の電子レンジ(家庭の10台、レストランの43台)の漏洩電磁界最大値:平均使用期間49.7ヵ月、米国:平均出力 1183 W [16] |
電力密度 | 0.7 mW/cm² (最大値, 測定値) | 測定器の校正周波数:2.45 GHz | 17台の電子レンジ(家庭の3台、レストランの14台)の漏洩電磁界最大値:平均使用期間4-5年、サウジアラビア:平均出力 1071 W [16] |
電力密度 | 2 mW/cm² (最大値, 測定値) | 測定器の校正周波数:2.45 GHz | 2台の電子レンジ(両方ともレストラン)の漏洩電磁界最大値:平均使用期間7-8 年、サウジアラビア:平均出力 1225 W [16] |
電力密度 | 3 mW/cm² (最大値, 測定値) | 測定器の校正周波数:2.45 GHz | 9台の電子レンジ(全てレストラン)の漏洩電磁界最大値:平均使用期間 8-9年、サウジアラビア:平均出力 1071 W [16] |
電力密度 | 50 W/m² (最大値) | - | 距離 5 cm [18] |
電力密度 | 6 mW/cm² (最大値, 測定値) | 測定器の校正周波数:2.45 GHz | - [16] |
電力 | 1,176–1,206 W (最大値) | - | 出力 [19] |
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