<目的>家電製品から発生する60Hz磁界を評価するためのモデルの開発および98種類の製品を対象にし、暴露程度について計算比較を行う。 <方法>居住内暴露は、送電線、配電線、ワイアリング、家電製品に大別できる。ここでは全暴露に対する家電製品からの寄与分を明らかにするため、第1次近似として、家電製品を磁気ダイポールとして捉え、大きさと位置より磁界の大きさを決定する。 理論:家電製品を電流分布源とみなす。日常生活では家電製品から接近したり、離なれたりする事から、平均の磁界<B>を定義する(図3)。また全暴露は家電製品のOn, Offに関係する(表1)ことから、家電製品の使用をduty factorとして求める(例、冷蔵庫12時間使用でDuty factorを50%、テレビを8時間見ているとして、33%とする)。 <結果>Gauger論文(1985,文献G10)で取り上げられている家電製品を対象として、計算結果を表2に示す。<B>の計算結果を表3に示す。その他、時間平均強度を表4,5に示す。家電製品個々からの暴露は0.001μTで、送電線等からの暴露に比較して低い。グループとして丸めると、0.02μTであり、他の発生源からの大きさと比較してもまだ小さい。今後はさらに家電製品に接近した場合(手保持製品)の暴露を検討する必要がある。
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