楕円分極した磁界は、平面分極された磁界と比べて、体内により大きな電流を誘導する。この調査は家庭内における極低周波磁界(ELF-MFs)のベクトル楕円率程度を、EMF-MFsと結びついて報告されている健康への悪影響、特に子供の白血病、と関連して調べる。0-3000Hz磁界の大きさと位相の3軸測定で、2004年16の家庭で、32の異なる種類の226台の家庭用品で調べた。磁界は弱く平均は0.03±0.02μTであった。背景磁界の楕円率は高く、47±11%であった。電子レンジと電気オーブンは高い楕円率で、平均は21±21%と21±17%(機器から20センチの距離)であった。磁界強度と磁界の分極は負の相関関係であり、強度が高いのは個々の製品に近接している割合によるとした。家庭内の磁界は複雑で、従来の時間加重平均ピークばく露値で単純に特徴付けることはできない。楕円率はELF-MFばく露と健康についての疫学研究に適切であると結論できる。
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