研究のタイプ: インプラント/医用機器に関する研究

[誘導式オーブンと電磁干渉:ペースメーカ装着者のリスクは何か] dev./impl.

Induction ovens and electromagnetic interference: what is the risk for patients with implanted pacemakers?

掲載誌: Pacing Clin Electrophysiol 2003; 26 (7) Pt 1: 1494-1497

電磁界は正常なペースメーカ機能と干渉する可能性がある。新たなペースメーカ、双極性の端子系などが導入されているが、電磁干渉(EMI)は、未だ懸念されている。これは装着患者が携帯電話電子安全システムや家電製品などに日々、ばく露されているからである。本研究の目的は、家庭で多く使われるようになってきた誘導式オーブンのEMIリスクを調べることである。DD, VVI, VDD, AA1ペースメーカを装着している40人の患者(22男性、18女性、73±11歳)を調べた。ペースメーカは単極センサとペーシングでプログラムした。閾値がプログラムした値の2倍になった時に、感度をそのままにした。または、測定された感度閾値の半分にセットした。患者は2つの料理用ポットから約20cmの出来るだけ近い場所に座わり、オーブン上に上肢が覆い被さるようにした。エネルギーは叙々に上昇させた。ポットの片方を取り去り、最も高いオーブンのレベルで再度置いた。干渉状態は連続的にモニターした。オーブンにいりいろな強度でばく露された、固有の心臓リズムを打っている患者はペースメーカの誤動作はなかった。同様に、心拍以上の10-15ビート/分でペーシングしている患者にも外部的な干渉はなかった。本研究は双極性または、右側に装着された単極ペースメーカ患者での誘電式オーブンによるEMIリスクがないことが示された。

ばく露

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