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UMTS 携帯電話

分類:
携帯電話
説明:

第3世代携帯電話技術(3G)は、UMTSユニバーサル移動通信システム)として知られている。UMTS規格は周波数分割二重で動作される。その一方、時分割二重は主にデータ送信に利用され、従来のUMTSとの互換性はない。

電磁界の種別:
電磁界

測定値(文献に拠る)

屋外
測定されている物理量 測定値 分類上の特徴 特記事項
電力密度 0.23 µW/m² (測定値) - スウェーデンの田園地域;測定値は、2つのGSM (900 and 1800) とUMTSからなる [1]
電力密度 0.78 µW/m² (測定値) - スウェーデンの都市地域;測定値は、2つのGSM (900 and 1800) とUMTSからなる [1]
電力密度 1.1 µW/m² (測定値) - スウェーデンの首都 (ストックホルム);測定値は、2つのGSM (900 and 1800) とUMTSからなる [1]
建物内
測定されている物理量 測定値 分類上の特徴 特記事項
電界強度 0.03 V/m (平均値, 測定値) - ギリシャの種々のビル内の40箇所での平均ばく露:1箇所当たり11測定点で測定を実施:部屋中心点で高さの異なる3点(1.1 m, 1.5 m, 1.7 m)、中心点から1m、高さ1mの部屋の角4点、窓のそば3点、電界が最大となる1点。 [2]
研究室
測定されている物理量 測定値 分類上の特徴 特記事項
SAR 0.021–0.196 W/kg (測定値) - 3機種の端末モデルの測定値の範囲:周波数範囲はアジアでの1900 MHzUMTS標準に対応 [3]
SAR 0.034–0.167 W/kg (測定値) - 3機種の端末モデルの測定値の範囲:周波数範囲はアジアでの1900 MHzUMTS標準に対応 [3]
SAR 0.045 W/kg (平均値, シミュレーション値) - 女性モデルの頭部全体での1 g平均;アンテナ入力1 W に標準化 [5]
SAR 0.069 W/kg (平均値, シミュレーション値) - 男性モデルの頭部全体での1 g平均;アンテナ入力1 W に標準化 [5]
SAR 0.125–0.294 W/kg (測定値) - 3機種の端末モデルの測定値の範囲 [3]
SAR 1.97 W/kg (測定値) - - [6]
オフィス
測定されている物理量 測定値 分類上の特徴 特記事項
SAR 0.04 W/kg (平均値, 計算値) - オフィスでの3分間のデータダウンロードおよび電話(一部は同時に)中 [4]
SAR 0.08 W/kg (平均値, 計算値) - オフィスでの12分間のデータアップロード中 [4]
電力 61.3 µW (平均値, 測定値) - オフィスでの3分間のデータダウンロードおよび電話(一部は同時に)中 [4]
電力 135.9 µW (平均値, 測定値) - オフィスでの12分間のデータアップロード中 [4]
計算機モデル
測定されている物理量 測定値 分類上の特徴 特記事項
SAR 0.15 W/kg (最大値, 計算値) - 眼の組織1 g平均;アンテナとファントムとの距離65 mm:アンテナ入力1 W に標準化 [6]
SAR 0.24 W/kg (シミュレーション値) - 耳に当てた携帯電話、非ばく露側半球の脳組織1 g平均 [7]
SAR 0.34 W/kg (計算値) - 耳に当てた携帯電話、非ばく露側半球の脳組織1 g平均 [7]
SAR 1.03 W/kg (最大値, 計算値) - 脳組織1 g平均:アンテナとファントムとの距離65 mm:アンテナ入力1 W に標準化 [6]
SAR 1.29 W/kg (シミュレーション値) - 耳に当てた携帯電話、ばく露側半球の脳組織1 g平均 [7]
SAR 2 W/kg (最大値, シミュレーション値) - 組織と受動的インプラント(歯列矯正器)との相互作用;1 g平均;インプラント無しの場合のSARのシミュレーション計算値2 W/kgと比較のこと [8]
SAR 2.16 W/kg - 組織10 g平均;均一SAMファントムモデル;アンテナとファントムとの距離65 mm:アンテナ入力1 W に標準化 [6]
SAR 3.02 W/kg (最大値, 測定値) - 耳の組織1 g平均;アンテナとファントムとの距離65 mm:アンテナ入力1 W に標準化 [6]
SAR 3.72 W/g (最大値, 計算値) - 耳に当てた携帯電話、ばく露側半球の脳組織1 g平均 [7]
SAR 6.29 W/kg (最大値, 計算値) - 皮膚組織1 g平均:アンテナとファントムとの距離65 mm:アンテナ入力1 W に標準化 [6]
SAR 72 W/kg (最大値, シミュレーション値) - 組織と受動的インプラント(イヤリング)との相互作用;1 g平均;インプラント無しの場合のSARのシミュレーション計算値 56 W/kgと比較のこと [8]
SAR 107 W/kg (最大値, シミュレーション値) - 組織と受動的インプラント(骨プレート)との相互作用;1 g平均;インプラント無しの場合のSARのシミュレーション計算値 106 W/kgと比較のこと [8]
SAR 119 W/kg (最大値, シミュレーション値) - 組織と受動的インプラント(イヤリング)との相互作用;1 g平均;インプラント無しの場合のSARのシミュレーション計算値 122 W/kgと比較のこと [8]
SAR 145 W/kg (最大値, シミュレーション値) - 組織と受動的インプラント(頭蓋骨プレート)との相互作用;1 g平均;インプラント無しの場合のSARのシミュレーション計算値 71 W/kgと比較のこと [8]
屋内
測定されている物理量 測定値 分類上の特徴 特記事項
SAR 0.691 W/kg (平均値, シミュレーション値) - 女性モデルの耳での1 g平均;アンテナ入力1 W に標準化 [5]
SAR 1.986 W/kg (平均値, シミュレーション値) - 男性モデルの耳での1 g平均;アンテナ入力1 W に標準化 [5]

参考文献

  1. Estenberg J et al. (2014): [短報:新規のモバイル・モニタリング・システムを用いて実施した屋外環境における無線周波電磁界の大規模な周波数選択的測定]
  2. Markakis I et al. (2013): [ギリシャの屋内環境における無線周波ばく露]
  3. Shi D et al. (2012): [LTE端末のSAR値分析]
  4. Georg R et al. (2005): [毎日の携帯電話使用において生じる比吸収率(SAR値)の決定]
  5. Lehmann H et al. (2012): [近赤外画像で見た脳の血液循環に対するUMTS様電磁界の影響の可能性を評価するためのヒト誘発研究に用いる頭部ばく露システム]
  6. Schmid G et al. (2007): [脳波の同時記録が可能なヒト誘発実験用のGSM900およびUMTSの新しい頭部ばく露システム]
  7. Murbach M et al. (2012): [携帯電話のELF及びRF電磁界と中枢神経系との相互作用の仮説を研究するためのばく露システム]
  8. Virtanen H et al. (2007): [900、1800、2450MHzのダイポール近傍電磁界ばく露による頭部SAR分布への金属インプラントの影響]