マイクロ波照射が雄性の生殖器系に酸化ストレス障害を生じる可能性がが研究で示されている。ブルーベリーのアントシアニンは優れた酸化耐性を有する。この研究は、2.856 GHzのマイクロ波にばく露したWistarラットの精巣組織損傷に対するブルーベリーのアントシアニン(100、200、400mg/kg/日)の保護効果と最適投与量を調べた。その結果、ブルーベリーのアントシアニンは、マイクロ波照射によって生じる精子の運動性と性ホルモンレベルの低下および精巣組織構造の損傷を改善し、SIRT1遺伝子[代謝調節、DNA修復促進、細胞死抑制、酸化ストレスに対する抵抗性の誘発等に関与している]の発現を増加させ、FoxO1遺伝子[インスリンの代謝作用に重要な役割を担っている]の発現を減少させ、還元型/酸化型グルタチオン(GSH/GSSG)、スーパーオキシドジスムターゼ(SOD)を増加させ、マロンジアルデヒド(MDA)を阻害できることが示された。乳酸脱水素酵素(LDH)、コハク酸脱水素酵素(SDH)、アデノシン三リン酸(ATP)合成酵素が増加し、カスパーゼ3の発現が減少し、ブルーベリーのアントシアニンの高用量(400mg/kg/日)が最良の保護効果を示した。これらの結果は、ブルーベリーのアントシアニンが、SIRT1/FoxO1経路を調節することで、ラットの精巣組織における2.856 GHzマイクロ波放射によって誘発される酸化ストレス障害を抑制し、エネルギー代謝を高め、細胞のアポトーシスを減らす可能性があることを示唆している、と著者らは結論付けている。
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