[2.45 GHz電磁放射にばく露したニューロン様細胞および末梢血単核細胞に対するスルフォラファンの効果] med./bio.

この研究は、SH-SY5Yニューロン様細胞および末梢血単核細胞（PBMC）を2.45 GHzのEMRに24時間ばく露した際に生じる放射線誘発性毒性効果の予防における、よく知られた天然物であるスルフォラファンの有効性を評価した。細胞を、異なる濃度（5-10-25 µg/mL）のスルフォラファンの存在または非存在下で24時間ばく露し、細胞生存率、ミトコンドリア活性の変化、レドックスマーカーの転写およびタンパク質レベル、ならびにアポトーシス関連遺伝子を調べた。その結果、ばく露によってニューロン様細胞およびPBMCsの細胞生存率が低下し、5 µg/mLのスルフォラファンによる保護効果が示された。最も低濃度のスルフォラファンは、ばく露によって変化した活性酸素種の産生の減少、ミトコンドリア膜電位（Δψm）およびNAD+/NADH比の増加を示した。高濃度のスルフォラファンは有害な効果を示した。スルフォラファンのホルミシス効果は、Nrf2、SOD2をコードする遺伝子の発現およびアポトーシスマーカーの変化を評価した後にも明らかであった。これらの結果は、ニューロン様細胞のミトコンドリア機能障害および酸化ストレスに対する脆弱性と、スルフォラファンの補給によってこれらの影響を軽減できる可能性を強調している、と著者らは結論付けている。