[1.5 T MRIの静磁界が放射線科従事者の生化学および酵素活性パラメーターに与える影響] med./bio.

Impacts of 1.5 T MRI Static Magnetic Field on Biochemical and Enzyme Activity Parameters on Radiology Department Workers

掲載誌: Cell Biochem Biophys 2024; 82 (4): 3395-3399

この研究は、静磁界がMRI従事者の血清中の微量元素および生化学的パラメータに及ぼす影響を調べた。MRI従事者(25-60歳、男性9人、女性9人)の血液サンプルを採取し、ナトリウムカリウムカルシウム塩化物などの微量元素の存在と、多数の生化学マーカーを分析した。その結果、カリウムカルシウムのレベルは年齢とともに増加し、高齢の女性では有意な偏差が見られた。塩化物レベルは、男性と女性の両方で年齢とともに有意に増加した。グルコースクレアチニン、尿酸、および尿素のレベルは年齢とともに増加し、MRIへの継続的なばく露による腎機能への影響の可能性が示唆された。特に、高齢の女性において、肝酵素(GPT、GOT、ALP)および甲状腺刺激ホルモンTSH)のレベルが上昇しており、肝臓および甲状腺機能障害の可能性が示唆された。これらの結果は、MRIスタッフの可能な危険を最小限に抑えるために、厳格な安全プロトコルの適用と定期的な健康評価の実施が重要であることを強調している、と著者らは結論付けている。

ばく露