この研究は、騒音、超低周波(ELF)電磁界、交代制勤務へのばく露による肝臓酵素への長期的な影響を、火力発電所の男性労働者を対象に調べた。各参加者について、等価音圧レベル(Leq)およびELF電磁界レベルの8時間の時間加重平均を測定した。交代制勤務は役職に応じて、夜勤3交替勤務と日勤固定勤務を含めて決定した。空腹時の血液サンプルを採取して肝臓酵素(アスパラギン酸トランスアミナーゼ:AST、アラニントランスアミナーゼ:ALT)を測定し、ASTおよびALTの変化率および95%信頼区間(CI)を線形回帰モデルで推定した。その結果、騒音10 dB増加ごと、およびELF磁界1 mG[0.4 μT]増加ごとにに、ASTおよびALTのレベルの有意に高い変化率(95% CI)が認められた。3交代制勤務の労働者では固定勤務の労働者と比較して、ASTの未調整モデル、ALTの完全調整モデルおよび主調整 + ELFばく露モデルで有意な変化率が認められた。ASTとALTの両方について、騒音、ELF磁界、交代制勤務との有意な負の相互作用が認められた。これらの結果は、長期にわたる騒音、ELF磁界、および三交代夜勤へのばく露が肝酵素レベルの変化と大きく関連している可能性があることを示している、と著者らは結論付けている。
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