[水泳運動は電磁放射にばく露した雄ラットの酸化ストレスおよび肝障害指数を低下させる] med./bio.

この研究は、電磁放射による酸化ストレスおよび肝細胞損傷に対する水泳運動の効果をラットで調べた。ラット32匹（8週齢）を対照群、電磁放射ばく露群（2.45 GHz Wi-Fiルーター、4時間／日、7日間／週）、水泳群（30分間／セッション、5セッション／週）、ばく露＋水泳群に無作為に割り付け、対照群以外を4週間にわたって水泳および／または電磁放射にばく露した後、肝臓および血液サンプルを採取し、組織病理学的損傷、酸化ストレスおよび肝臓の酵素を評価した。その結果、ばく露群では大将軍と比較して、重度の肝障害が認められたが、水泳群では肝損傷が軽減した。ばく露群では他の3群と比較して、スーパーオキシドジスムターゼ（SOD）およびカタラーゼ（CAT）の活性が有意に低下し、マロンジアルデヒド（MDA）および肝臓の酵素（AST、ALT、ALP）の濃度が有意に上昇した（P < 0.05）。水泳群およびばく露＋水泳群ではばく露群と比較して、SODおよびCAT活性が有意に上昇し、MDAおよび肝臓酵素の濃度が有意に低下した、と著者らは報告している。