この研究は、携帯電話様の高周波(RF)放射への妊娠中の短期ばく露(GSM 1800 MHz、14V/m、2 mW/kg、15分間/日、1週間)の潜在的な健康影響および胎児の発育への影響を、ウサギ(ニュージーランド・ホワイト種)で調べた。ウサギの肝臓のグルコース調節およびグルタチオン依存性酵素の能力を生化学的に分析した。母体の短期ばく露下での発育段階を理解するため、2日齢の仔ウサギも調べた。ミトコンドリアのエネルギー代謝を維持するためのサイトゾル NADPH の生合成を解釈するために、ホスホグルコン酸経路の酸化段階における2つの調節酵素を分析した。更に、妊娠中および胎児の発育中の代謝障害の除去に対する、母体のグルタチオン依存性酵素の効率も調べた。妊娠したウサギを、胎児の組織および期間の成熟期にあたる妊娠15日目から22日目まで全身ばく露した。その結果、ばく露群のウサギには、肝臓のグルコース調節およびグルタチオン依存性酵素の能力に有意差が認められた。結果的に、RFへの子宮内ばく露は、代謝活性における細胞活性酸素種(ROS)依存性障害および細胞内抗酸化(ROSスカベンジング)系の障害につながり得ることが示された、と著者らは報告している。
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