この研究は、携帯電話からの高周波(RF)電磁放射による酸化ストレスに対するラットの脳の抗酸化能を4週間の有酸素運動が改善するかどうかを調べた。雄のWistarラット(10-12週齢)を、(1) 適度な有酸素運動群(毎分1215 mで2×15-30分間、インターバル5分間)、(2) 900/1800 MHzのRFへの3時間ばく露群、(3) 運動+ばく露群、(4) 擬似ばく露対照群の4群(それぞれN = 8)に無作為に割り付け、マロンジアルデヒド、カタラーゼ、グルタチオンペルオキシダーゼ、スーパーオキシドジスムターゼの反応、ならびに海馬の死細胞数を調べた。その結果、ばく露群では運動群、運動+ばく露群および対照群と比較して、海馬の死細胞数が有意に多く、マロンジアルデヒド濃度、ならびにカタラーゼ、グルタチオンペルオキシダーゼ、スーパーオキシドジスムターゼの活性が有意に高かった。適度な有酸素運動はRF電磁界による酸化ストレスに対する海馬の抗酸化能を高めることが示された、と著者らは結論付けている。
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