直流(DC)または交流(AC)を用いた海底電力ケーブルは今後増加が見込まれているが、そこから生じる磁界が海生無脊椎動物に及ぼすインパクトに関するデータはほとんどないことから、この研究は、最近定着した未成熟のヨーロッパロブスター(Homarus gammarus)の行動に対する人工的な静磁界及び時間変動磁界の潜在的インパクトを、2種類の行動学的分析法で調べた。昼光条件を用いて避難行動をシミュレートし、ビデオ追跡を実施した。その結果、人工的な磁界勾配(最大強度200 μT)へのばく露による未成熟なロブスターの行動変化は認められなかった。また、人工的な磁界(225 ± 5 μT)への1週間のばく露後、避難場所を見つける能力あるいは探索行動に変化は認められず、比較対照群の個体と同等であった、と著者らは報告している。
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