この研究は、培養した線維芽細胞における酸化還元の恒常性に対する、異なる強度の静磁界のインパクトを評価した。電磁石を使用する場合に生じる熱作用を避けるため、永久磁石を用いた。研究中、磁束密度が異なる(0.1-0.7 T)6つのチャンバーを用いた。その結果、スーパーオキシドジスムターゼ(SOD)及びグルタチオンペルオキシダーゼ(GPx)の活性の低下が認められた。静磁界は線維芽細胞のエネルギー状態を変化させなかった。アデノシン三リン酸(ATP)濃度ならびに酸化ストレスのマーカーであるマロンジアルデヒド(MDA)の発生は安定していた。これらの結果は、永久磁石からの静磁界は線維芽細胞に酸化ストレスを生じないこと、及び、静磁界は僅かな抗酸化活性を生じるかも知れないことを示唆している、と著者らは結論付けている。
このウェブサイトはクッキー(Cookies)を使って、最善のブラウジングエクスペリエンスを提供しています。あなたがこのウェブサイトを継続して使用することで、私たちがクッキーを使用することを許可することになります。