[マウスの線維芽細胞の抗酸化防御系に対する静磁界のインパクト] med./bio.

Impact of Static Magnetic Field on the Antioxidant Defence System of Mice Fibroblasts

掲載誌: Biomed Res Int 2018; 2018: 5053608

この研究は、培養した線維芽細胞における酸化還元恒常性に対する、異なる強度の静磁界のインパクトを評価した。電磁石を使用する場合に生じる熱作用を避けるため、永久磁石を用いた。研究中、磁束密度が異なる(0.1-0.7 T)6つのチャンバーを用いた。その結果、スーパーオキシドジスムターゼ(SOD)及びグルタチオンペルオキシダーゼ(GPx)の活性の低下が認められた。静磁界線維芽細胞のエネルギー状態を変化させなかった。アデノシン三リン酸ATP)濃度ならびに酸化ストレスマーカーであるマロンジアルデヒドMDA)の発生は安定していた。これらの結果は、永久磁石からの静磁界線維芽細胞酸化ストレスを生じないこと、及び、静磁界は僅かな抗酸化活性を生じるかも知れないことを示唆している、と著者らは結論付けている。

ばく露