この研究は、携帯電話ばく露がイン・ビトロ培養中のマウスの前胞状卵胞の酸化状態に及ぼす影響を調べた。16-18日齢のNMRIマウス(n = 50)から前胞状卵胞(n = 2580)を摘出し、対照群及びばく露群に割付け、12日間培養し、ヒト絨毛性ゴナドトロピンを用いて排卵を誘導した。大きさ、生存率、卵胞腔形成、排卵及び卵母細胞の成熟を評価した。並行して、酵素抗酸化活性、総抗酸化能(TAC)、マロンジアルデヒド(MDA)レベルを評価した。その結果、対照群と比較して、ばく露群の生存率、卵胞腔形成、排卵、分裂中期IIの卵母細胞に有意な減少が認められた(p < 0.001)。また、スーパーオキシドジスムターゼ(SOD)、グルタチオンペルオキシダーゼ(GPx)、カタラーゼ(CAT)活性の有意な低下が認められた(p < 0.001)。これらの結果は、携帯電話ばく露はマウスの前胞状卵胞において、酸化ストレスを増加させることで発達能力を阻害する、と著者らは結論付けている。
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