<目的>磁界ばく露による細胞分化への影響を検討した。 <方法>Sprague-DawleyラットにDBM(脱石灰化した骨基質)を移植し、60Hz(0.01mTから0.1mT)の磁界をばく露し、発達した骨片を取り出し分析した。細胞外マトリックスタンパクであるPGとコラーゲン(Ⅱ型)を指標として、mRNAのレベルと免疫染色により、軟骨形成度を調べた。またTGFβ1の生成についても同様に調べた。 <結果>細胞増殖とカルシウム量に変化は見られなかった。軟骨形成は磁束密度依存的に増加し、0.07mTと0.1mTで有意に増加した。軟骨形成は1日当たり7~9時間ばく露した場合が最も増加し、それ以上やそれ以下では増加は観察されなかった。0.1mT、1日7時間ばく露によって、PGとコラーゲン(Ⅱ型)および、TGFβ1の増加が示された。
周波数 | 60 Hz |
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タイプ |
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ばく露時間 | 7-11 h/day for 8 days |
ばく露の発生源/構造 |
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ばく露装置の詳細 | 16 coils arranged in 2 sets as 4-coil Merrit configuration |
Sham exposure | A sham exposure was conducted. |
低周波電磁界ばく露は偽ばく露と比較して、細胞数またはカルシウム含有量に有意な変化を生じなかった。
0.07及び0.1mTばく露で軟骨形成の有意な増加が認められ、細胞外基質タンパク質、プロテオグリカン及びII型コラーゲンについてのmRNAの発現の増加によって確認された。加えて、トランスフォーミング増殖因子(TGF)-β1 mRNA及びタンパク質の発現が統計的に有意に増加した。
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