この研究は、携帯電話からの無線周波(RF)電磁界が出生後の臍帯血に及ぼす影響を調べた。妊婦149人を4群(携帯電話の非ユーザー(対照群、n = 37)、携帯電話の使用時間が2-15分/日のユーザー(第1群、n = 39)、使用時間が15-60分/日のユーザー(第2群、n = 37)、使用時間が> 60分/日のユーザー(第3群、n = 36))に割付けた。全ての群から新生児の臍帯血を採取し、出生後速やかに生化学分析を実施した。その結果、第3群では、(アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ(AST)、アラニンアミノトランスフェラーゼ(ALT)、乳酸脱水素酵素(LDH)、クレアチンキナーゼ(CK)、クレアチンキナーゼ - 心筋バンド(CK-MB)、c-反応性タンパク質(CRP)、プロカルシトニン(PCT)、トロポニンT(TnT)、尿酸及び乳酸塩が、他の群よりも高く(p < 0.001)、第3群の血小板の平均体積は他の群よりも低かった(p < 0.001)。この結果は、妊婦の長期間のRFばく露は新生児に何らかの生化学的変化を生じるかも知れないことを示している、と著者らは結論付けている。
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