この症例対照研究は、精子無力症の携帯電話ユーザーの精漿中のNAD+依存性イソクエン酸脱水素酵素(NAD+-IDH)と、精子の運動性との関連の可能性を調べた。突発性不妊症の男性90人が本研究に参加した。精漿中のNAD+-IDH活性を分光光度計で測定した。WHOのクライテリアに準拠したコンピュータ支援精子分析を用いて精子を分析した。その結果、携帯電話使用が4時間/日以上の患者では、IDH活性の増加が認められた。IDHのレベルと、運動性のある精子のパーセンテージ(r = -0.46、p < 0.001)及び前進運動する精子のパーセンテージ(r = -0.50、p < 0.001)の両方について、負の相関が認められた。この研究は、ヒトの精漿中のNAD+-IDHは、精子のミトコンドリア機能を反映した精漿のバイオマーカーの一つとなり得ることを示唆している、と著者らは結論付けている。
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